2.ソフトコンタクトではなく、ハードコンタクトレンズを選ぶ理由
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ソフトコンタクトではなく、ハードコンタクトレンズを選ぶ理由
ソフトコンタクトよりも目に優しいハードコンタクト
昨今使い捨てのソフトコンタクトレンズ(以下ソフトレンズ)の性能が向上し、低価格化によって、ハードコンタクトレンズ(以下ハードレンズ)使用者も少なくなりました。
しかしながら、目の健康面から見ればまだまだハードレンズの方が良いのは変わっていません。
コンタクトレンズにおける質とはまず、角膜(黒目の表面の膜)へ酸素供給をどれだけ妨害しないか、が挙げられます。
コンタクトレンズと酸素に関することでよく「酸素透過性」という言葉を使って「酸素透過率」や「酸素透過係数」などの数値で比べられます。
が、これはあくまでレンズの表から裏に通す量を数値化したものなのでコンタクトレンズを入れている時に角膜に供給される酸素にはレンズが酸素を透過する量だけではないことも考えなくてはなりません。
酸素は涙液によって角膜に供給されます。
目にコンタクトを入れることはいわば角膜に蓋をするようなものです。
ハードレンズとソフトレンズではふさぐ面積も目の中での動きも全く違っており、レンズ直径が黒目よりも大きく、ほとんど動かないソフトレンズとレンズ径が小さくよく動くハードレンズとでは角膜に行き着く涙の量は変るため、ハードレンズの方が酸素が欠乏していく負担は少ないのです。
ハードコンタクトレンズのつけ心地
ハードレンズに比べればソフトレンズの入れている感覚のなさは格段に違いますね。
それほどソフトレンズは入れ心地が良いのが特徴です。
ハードレンズは特有の異物感があり、それこそゴミが入った時には強い痛みを感じます。
痛いのは嫌ですよね、でも外して洗浄して異物がなくなるのは目にとっては良いことなのです。
その点ソフトレンズは装用感が良いがゆえに異物が入ってもよくわからないこともあり、気づけば状態が悪化してしまうことも出てきてしまいます。
痛みがあるのは感覚的には嫌なことではありますが、異常に気付きやすいということは目にとって良いことでもあるのです。
ハードコンタクトレンズは目が乾きにくい?
乾燥感もハードレンズの方が出にくいという面があります。
ソフトレンズは水分を含みます。
そのおかげで柔らかい形状を保っているのですが、水分は蒸発してしまいます。
レンズから水分が失われていけば、これを補うために涙を吸い取っていきます。
もともと水分を含まないハードレンズは涙を吸い込むことはありません。
そのため乾燥感も少ないのです。
矯正にすぐれているハードコンタクトレンズ
ハードレンズはソフトレンズより光学性もよく、特に角膜乱視に起因した視力矯正に優れています。
円錐角膜などの角膜上の不正乱視がかかわる場合はハードレンズでないと視力矯正できないこともあります。
しかしながら、ハードレンズはソフトレンズに比べ、ベースカーブと言われるレンズの丸みやレンズ径等の細かな規格設定があり、装用する目の形状だけでなくメーカーや商品によっても合う数値が異なるため、よりしっかりとしたフィッテングの調整が必要になります。
かぐやまコンタクトでは知識と経験をもって、その方にあったコンタクトレンズをご提供させていただけるよう努めさせていただております。